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CATEGORY意思決定

SOURCE書籍

TITLENo Rules Rules -Netflix

サムネイルリード・ヘイスティングス、エリン・メイヤー著
土方奈美訳
日本経済新聞出版

売れている書籍にて読まれている方もいらっしゃるかと思いますが、
Netflixの創業者でCEOのリード・ヘイスティングスと『異文化理解力』で著名なエリン・メイヤーの著書で、Netflixの成長の源泉として、規程類の廃止などを挙げています。
雇用に係る法体系/業界/業態次第なところがありそのまま真に受けることはできませんが、企業規模に関わらず社内イノベーションを進めていく必要性が叫ばれる中、企業経営者、規程をつくり、運用する部署の方にとっては、規程や明確な指示命令のPros/Consなど色々と考えさせられるポイントがありました。
以下趣旨の主張が目に留まりました。

  • 社員にはルールではなく条件を伝えることを優先する。ルールがなくなると、上司がどのような行動をとるかが重要になる。
  • また、自由を与えると社員の責任感が高まるが、与えられた自由を悪用する社員がいたら他の社員にはっきりわかるかたちで解雇しなければならない。
  • 最高のプログラマーの価値は凡人の100倍ある。優秀な人材はもともと成功したいという意欲があるので、ボーナスがあろうがなかろうが全力を尽くすので、業績連動給は定型型業務には適しているが、クリエイティブな業務には逆効果。
  • 権限委譲の重要性を語っても、社員に主体的に仕事に取り組むのに必要な情報を与えていなければ機能しない。
  • たくさんの人の意見を聞かなければ、最善の判断を下すことはできないので、積極的に反対意見を募る。
  • 社員をランク付制度は協力の妨げとなるので導入しない。
  • 条件を提示することによるリーダーシップを実践する条件は、優秀な人が多いこと、そして組織の目標としてミスの防止ではなくイノベーションの実現を掲げること。
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